サイディング工事

施工手順及び取扱い保管方法

2.5 施工手順及び取り扱い保管方法

2.5.1 施工手順

(1)一般事項

  1. サイディングの施工に先立ち、その材料、施工方法、施工図、工程計画などを記載した施工要領書を作成し現場監督の承認を受ける。配管位置、後付部品等の設置位置については、事前打合せを行い対処する。
  2. 外壁工事は、他種工事との関連に十分注意し、天候も考慮して確実な施工を行う。
  3. 使用するサイディング及び工法の種類に応じ、適切な足場、補助材、工具、器具などをあらかじめ準備しておく。
  4. サイディング工事のみならず、シーリング工事、塗装工事などについても、必要な安全基準、措置を確認、実施する。

(2)施工手順

窯業系サイディングの標準施工

2.5.2 取り扱い保管方法

サイディングの取り扱い、保管に際し、雨ぬれ、汚れ、変形破損などの不具合が生じないよう十分注意する。
サイディングの保管時には、寸法、数量などを確認する。くぎ及び留付金具、役物などについても同様に確認する。また、材料の破損、雨ぬれの有無を調べ、性能を著しく損ねるものであれば取り換える。

(1)取り扱い

  1. 持ち運びは、垂直に小端立てにして運ぶ。
  2. ものに当てたり、落としたりして、角などを損傷しないように注意する。
  3. 汚れた手でさわらないように注意する。

窯業系サイディングの標準施工

(2)保管

  1. サイディングはぬらさないようにできるだけ、屋内の堅い平らな場所におく。
  2. やむを得ず屋外に置く場合は、風雨を避けるため、必ずシートでおおい、飛ばないように養生する(雨、雪などにぬれて吸水したサイディングは施工後、乾燥して縮んだり、反ったり、端割れなどを起こすことがある。また、サイディングの表面がぬれたまま塗装やシーリング材を施すと、塗膜剥離やシーリング目地の不具合などを起こすことがある)。
  3. 窯業系サイディングの標準施工

    窯業系サイディングの標準施工

  4. パレット積み保管は2段までとし、積み重ねの高さは、1m以下とする。
  5. 地面に直接置かないで、パネルや角材を用いてなるべく均等に飼木(かいぎ)をする。

窯業系サイディングの標準施工

(3)運搬

  1. 積み下ろしの際には、ものに当てたり、落としたりして角などを損傷しないよう十分注意する。
  2. 荷積みの際は、平積みとし、汚れないようにする。
  3. 急ブレーキのときなどの損傷を防ぐため、ロープを掛け、角には必ず当て板をする。
  4. 吊り上げるときは、当て板などを用いてロープ掛けによる損傷を防ぐ。

上記掲載内容は一般社団法人日本窯業外装材協会(NYG)発行『窯業系サイディングと標準施工』第4版(P.19〜20)より引用
出典:一般社団法人日本窯業外装材協会

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