2.3 施工上の注意事項
(1)切り込みすぎ、最小加工幅以下での切断しない施工
割れなどの原因となる。
(2)くぎ頭の不適切な補修
くぎ頭の補修の際、補修面積が大きすぎる、現場仕上げ塗料(補修塗料)の撹拌不足、シーリング材の使用等があると経年変化等で補修部が目立つ原因となる。
(3)後付け付帯物のサイディングへの施工
サイディング施工前に必ず固定用の木下地を設ける。
(4)縦張り金具留めの不適切な張り出し
スターターの取付け、及びスターターのすぐ上への留付金具の取付けを確実に行わないと、サイディングの脱落の原因となる。
(5)寒冷地における注意事項
- 協会各社が定めた寒冷地域区分に適合したサイディングを使用する。
- 積雪による荷重、氷柱、雪の落下などに配慮する。
- 横張りサイディング用下地(縦胴縁)
・積雪地域では補強のため、雪の積もる高さまで補強用胴縁を胴縁の間に取り付ける。
・2階下屋根部分も同様とする。 - 縦張りサイディング用下地(横胴縁)
・横胴縁の取付け間隔は、雪の積もる高さまで303mm以下とする。
・2階下屋根部分も同様とする。 - 屋根の軒先が外壁に当たる部分は、半雪割り加工し氷柱や雨水が外壁面に集中しないようにする。(屋根工事)
- 雪が溜まるなど無落雪部分は、標準施工であっても不具合が起きる可能性があるので、板金で仕上げるなどの別途対策を検討する。
(6)目地ジョイナーおよび片ハットジョーナーの留め付け
- 目地ジョイナーおよび片ハットジョイナーは1000mm以下の間隔でくぎ等で下地に留め付ける。
- 入隅部・開口部横には片ハットジョイナーを使用する。
上記掲載内容は一般社団法人日本窯業外装材協会(NYG)発行『窯業系サイディングと標準施工』第4版(P.15〜16)より引用
出典:一般社団法人日本窯業外装材協会